グローバルナビゲーションへ

本文へ

ローカルナビゲーションへ

フッターへ



TOP >  文化人類学コースとは >  機関誌『神戸文化人類学研究』

機関誌『神戸文化人類学研究』


『神戸文化人類学研究』創刊にあたって

『神戸文化人類学研究』創刊号「はじめに」より(一部 変更)
神戸大学における文化人 類学の歴史は、故石川榮吉先生が文学部に赴任されたときからス タートしました。石川先生が転出された後に、教養部に合田さんが赴任し、神戸における文化人類学の研究は継続されてきました。当時は、文学部、教育学部、 教養部の三つの部局のうえに大学院文化学研究科(博士課程)があり、院生はそこで文化人類学を専攻する ことができました。

改革の嵐がやってきて、教養部が改組され、 国際文化学部が、そしてそれに続いて大学院総合人間科学研究科が設立されて、神戸における文化人類学の 研究は新しい段階を迎えることになりました。文化人 類学のスタッフも、合田さんをはじめ、須藤さん、柴田さん、岡田さん、細谷さん、そして私の6名を数えるまでになりました。しかし文化人類学の教育は、 「異文化コミュニケーション論」「アジア・太平洋文化論」「アメリカ文化論」という三つの講座に分かれて行われていました。

ところが2007年4月、大学院総合人間科学研究科は改組され、大学院国際文化学研究科が設立されるに及んで、大学院が部局化され、学部と大学 院の一貫した教育体制が実現しました。この大学院では新に「文化人類学コース」が設けられ、5名の文化人類学スタッフ が帰属することになりました。6名全員でないのは、1名はオセアニアの文化人類学研究が出来るコー スとしての「アジア・太平 洋文化論コース」に帰属しているからです。いずれにしても、神戸大学の文化人類学は、2007年の4月 をもってさらに次の段階に 進んだということができます。

この機会に、新しい査読付き雑誌を刊行しようということになりました。それが、今回創刊号となった『神戸文化人類学研究』です。発行は「文化人類 学コース」となっていますが、6名の文化人類学ス タッフ全員が編集委員となって編集作業をする雑誌としてスタートしました。編集委員長は、毎年交代で担当することとし、初回 は、私が担当になりました。

15年間吹き荒れた改革の嵐も、ようやく収まろうとしています。神戸における文化人類学の教育と研究 の体制も確立しました。 『神戸文化人類学研究』は、その出発点として刊行する雑誌です。 (吉岡政徳 記)